婚活パーティで出会った男がホストだった話
もう10年くらい前の話ですが、参加した婚活パーティで「自称ホスト」の男性と出会いました。
私は当時20代後半、パーティに参加した女性の中でも年齢的には高い方でした。
男性陣は20人ほどいましたが、同年代から40代までいたかな?
そんな中、ヴィジュアル的に「なんか違うぞ」オーラを纏った男性が一人。
赤系の茶髪に細身のスーツ、数m先からでも鼻孔に突き刺さる香水の香り。
ひょろ長で髪の短い狩野英孝とでもいいますかね。
部屋に充満する甘い香りの正体はアイツだな、と離れた席に座っていても分かるくらいだったので、隣に来た時には口呼吸と言う防衛本能が働きました。
「初めまして~♪」
その第一声で、私の危険人物探知シグナルが鳴り響きました。
こういう場に慣れてるというか、人と話す(特に女性と)ことに慣れてる感じが伝わってきました。
「あ、どうも…SHIENAと言います。」
「どうも~タケルです(ニコッ)あ、本名はこっち(名札を指す)なんだけどね~」
堂々と偽名を名乗りやがった「タケル」に、「なんだコイツ」と思いながらもとりあえず会話をしてみるか、ということで
私「えっと、タケルさん?で呼んだ方が…?」
男「どっちでもいいんだけど~、お姉さんはどっちがいいと思う?」
知らねーよ。
てか、「お姉さん」てなんだよ('_')
と思いつつチラリとプロフィールを見ると、自称タケルは24歳。
年上の私は確かに「お姉さん」だわな。
私「あはは、じゃあ、タケルさんで(苦笑)」
男「あれ?コイツ何者~?とか思っちゃってる?」
私「いえ…でも、慣れてそうですね」
男「そんなことないよ~。今日が初体験です♡優しくしてね♡」
もうこの時点で「チェンジ」と言いたくなりましたが、24歳のチャラ男がなぜこんなところにいるのか、ほんの少し興味が湧いたので時間まで話すことにしました。
見た目を裏切らず、彼はホストクラブ勤務でした。
どうやら「タケル」は源氏名で、婚活パーティに参加した理由は
「話のネタになりそうだから?」(だいたい語尾は疑問形)
だそうで。
男「お姉さん、結婚したいの?」
私「そのためにここにいるんだよ」←この時にはすでに面倒くさくなってる
男「え~!まだキレイじゃ~ん!もったいなくね?」
私「あ~ありがと~(棒読み)」
男「マジマジ!まだ遊べるって!なんなら今度
俺の店来ない?」
すかさず名刺を取り出し私の目の前に差し出すチャラ男。
「お姉さんだったらめっちゃサービスしちゃうから~?」
いちいち語尾を疑問形で話すタケルに若干イライラしつつ、営業トークと分かっていても「綺麗」だの「若い」だの言われてまんざらでもない乙女心を持て余しつつ、タケルとの15分は終わりました…。
いったいなんだったのか…
わざわざお金払ってこんなところに来るなんて意味が分かりません。
てゆうか、恐ろしく無駄な時間だったな(゚Д゚)!
そんなことがあったんだと、数日後に婚活仲間の友人に話したところ、友人が参加した街コンにも「自称ホスト」がけっこういたらしい。
その人たちは自分達も楽しみつつ、お客さんも確保できれば…みたいな感じだったようです。
確かに、街コンの方が「ホスト?面白そう♪」ってノリノリになる女の子がいそうですよね。
結局「タケル」のお店に行くことはありませんでしたが、話のネタになったのでしょうか…(笑)
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